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小児における「口腔機能発達不全」とは?
近年、虫歯になったことがある小学生の児童は約45%と報告されており、年々減少してきています。
しかし唇を閉じることが苦手な児童は約50%、口呼吸をしている児童は約30%に増えているとの報告から、
今後さらに増えていく可能性が予測されています。
こういった背景から、平成30年に日本歯科医学会は「口腔機能発達不全症」を疾患名として設定しました。
これにより全国の歯科医院で子どもの口の働きを支援する治療や訓練が活発に行われ始めています。
「口腔機能発達不全症」とは
口腔機能発達不全症は先天性の疾患がない健常児において、
食べる・話す・呼吸などの機能が十分に発達していない、または正常に機能できていない状態を指す疾患です。
これに当てはまる場合、歯科や耳鼻科などの専門的な支援が必要かもしれません。
これらの機能不全は子どもたち自身が異常として認識していないことが多く、
最初に気付くのはやはり、普段から一緒に生活している保護者であることがほとんどです。
健康な口腔内の土台づくりは、生まれてから成人するまでがとても重要です。
70歳以上の高齢者は約40%の方が、口に関する機能上の問題を抱えています。
子どもから成人へ、成人から高齢者へと人の口の中の環境は劇的に変化していきます。
そして、お口の健康管理を生涯において、切れ目なくサポートしていくのが、信頼される歯科医師の仕事です。
そのためにも掛かりつけの歯医者を持つことが大事であり、気になることは遠慮せず何でもお聞きください。